2018.08.27 Monday 01:31

Tabrikの墨染、本藍染、泥藍染のギャザープルオーバー

 

8月も終わりだというのに、まだまだ続く猛暑。

ジリジリと照りつける太陽に、本当に秋が来るのかとも思いますが、

湿気が残る夕方の風がほんのり秋を感じさせてくれるようになりました。

 

こんな季節の変わり目には何を着ればいいのだろうと悩ましいのですが、

今回ご紹介するTabrikのギャザープルオーバーのシリーズは、

残暑厳しい晩夏から初秋、そしてウールのインナーを合わせれば冬も着れるアイテムです。

 

 

 

素材は160番手という極細の糸で織られた素肌に優しく柔らかいラミー。麻の一種です。

この極度な温暖化の日本において、麻は夏の素材、だなんてもはや過去の話だと私は思うのです。

麻だってウールと合わせればシルクやコットン同様、オールシーズン楽しめます。

 

 

 

そして今回は新しい試みとして、福岡の染工房さんで墨染や泥藍染を施して頂きました。

写真は淡墨濃墨を並べて撮りました。

それぞれの商品ページにも書いているのですが、

人の手によって天然染料で製品染めをすることで、
自然なくすみ、そして透明感のあるグレーに染まります。

くすんでいるのに透明感があるって、矛盾しているようですが、

実際に手に取って頂くと、なるほどって思って頂けると思います。

 

 

 

次にご紹介する上の画像は、Tabrikがずっと取り組んでいる徳島の職人さんにお願いしている本藍染

深みがありながら彩度もある、うっとりする美しい藍色です。

下は福岡の染工房さんでお願いした泥藍染

まず泥染めし、その上に藍をかけて染めて頂きました。
泥と藍のそれぞれの色味が混ざり合い、
なんとも言えない深く濃い藍の色味になっています。
泥藍染は時間と共に藍の色味がより出てくるのも特徴です。

色の変化が一番お楽しみ頂けるのは泥藍染だと思います、とデザイナーの手島紋さん。

 

 

 

並べて見ると、何とも言えない自然で美しいグラデーション。
天然染料の製品染めの魅力は、たくさん着て洗うことでますますいい色になること。
それはまるで着古したアンティークのような雰囲気になります。

 

そしてデザイナーの手島さんが「ギャザープルオーバー」と呼ぶこのプルオーバーは、

Tabrikでずっと人気があるデザインです。
前と後ろの衿もと、袖の切り替え部分に細かく寄せたギャザーと、
ふんわりと立ち上がる衿からなだらかなラインを作るVネックは小さなフックで留められ、

その脇にはアンティークのビーズが一粒控えめに輝いています。
衿元から肩にかけては華奢に見え、
前後で丈の違うボディはふんわりと軽やかなバランスです。


このデザインと天然染料の優しい染め上がりが、

Tabrikならではの独特な雰囲気を作ってくれると思います。

 

 

 

 

また、今回は福岡の染工房さんで染めて頂いた、泥染のラミーのワンピースもご紹介しています。

こちらの泥染は、まず草木で染め、その上から鉄分を多く含んだ泥で固着させます。
そうすることでそれぞれの色が反応し、
1枚1枚が異なる表情の深みある美しい茶色に染まります。

暑いけど、早く秋物を着たい!という気分にぴったりのシックなカラーです。

 

そのほか、墨染のカディコットンのワンピース本藍染のワンピースなどもアップ致しました。

 

染めて、洗って風合いを出し、ムラやアタリの出具合も1枚1枚表情が異なる天然染料。

同じデザインでも、見え方の幅が広がり、それぞれ違う風景のように見えます。

ぜひお袖を通して頂ければと思います。

 


 

 

 

 

 

 

 


 
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