2017.09.23 Saturday 13:27

Fête de Vannerieーかご祭り no.3

 

かご祭りで出会ったかご達の最後は、

「パニエ・リュスティック」、あるいは、
サック・ドゥ・フィヨンセ」と呼ばれる特別なかごをご紹介します。

籐で編まれた繊細な作りの通称「フィヨンセ」は、
19世紀のフランスで大流行した高級なかごで、
婚約者に指輪などの宝石やレースを入れて贈ったり、
花嫁がお嫁入りのときに持ったりしたものだそうです。

結婚式当日にはこのフィヨンセに、

お花やゲストに手渡すお菓子のドラジェを入れていたそうです。
たぶんウェディングには、

白やナチュラルな籐のフィヨンセを持ったと思うのですが、
それ以外の色はきっと当時の上流階級の女性達のおしゃれを
華やかに彩っていたのではないでしょうか。


残念ながら現在では作れる職人さんが殆どいなくて、
新品は小さなサイズでもとても高価です。
マーケットでも良いコンデションのフィヨンセには
なかなかお目にかかれません。

 

 



今回かご祭りで出会ったフィヨンセは、

こちらの籐で編まれた帽子をかぶってポーズをとる

お茶目なアンドレさんの工房のものです。

 

アンドレさんの工房では、

1900年代のフィヨンセを現代でも気軽に使えるように、
持ち手やフタの留め具をリペアして、
籐を艶々に磨きをかけて製作されています。

 

 

 

アンドレさんは、かごの歴史に大変詳しく、

展覧会などあるときはキュレーションや、

アドヴァイザーとして関わることもあるのだとか。

ブースにはそんなアンドレさんの審美眼にかなったフィヨンセがずらり。

 

アンドレさんのフィヨンセはとても人気で、

こうやって写真を撮っていた隙に、どんどん買われていってしまいました。

私も慌てていくつかキープ。

私はフィヨンセに関しては、ナチュラルな籐の色よりも、

深みのあるブラウンやブラックなど、シックな雰囲気のものが好きでした。

そして、新しいものよりも経年によってでしか表せない、

味わいのある籐の質感に断然惹かれます。

アンドレさんも「うん、これはいい。これもとてもいいね!」と、

大事にしてきたフィヨンセ達を愛しそうに見ていました。

なんだか花嫁の父状態? 笑。

 

そんなアンドレさんから受け継いできたフィヨンセ達は、

当時の贅沢さと豊かさが垣間見られる佇まいなのです。

お時間あるときにご覧いただければ嬉しいです。

 

 

 

こちらは先ほどのパレードでの姿のままで会場内を散策していた、

大きめなフィヨンセを持っていた女性。

きっと当時もこういうふうに日傘と一緒に持たれていたんでしょうね。

白いブラウスにグリーンの花柄のエプロンとスカートも本当にかわいい。


大人の女性にこそお持ち頂きたい、

幸せな記憶がたくさん詰まったサック・ドゥ・フィヨンセ。
その思いをまた受け継いで頂ければと思います。

 

 


 
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