2016.02.26 Friday 15:01

戸隠へ 2



さて、美味しいお蕎麦を食べて急にやる気スイッチが入った私。
中社からバスに乗ればたいしたことないけど、1時間に1本のバスはさっき行っちゃったばかり。
日差しはあるけど空気がチリチリと冷たい。
お酒でほんわかしてた酔いも一気にぶっ飛ぶ寒さのなか、
「火之御子社(ひのみこしゃ)」と「宝光社(ほうこうしゃ)」を目指してズンズンと歩き始めました。
地元の方のお話だと中社から「神道(かんみち)」という行き方があるそうなのですが、
冬はさすがに雪深く危険なので、絶対に県道を歩いて行くように!とのことでした。
途中で見かけた旅館の軒先にはこんな大きなツララがにょきにょきと伸びていました。
県道沿いでこんな感じですから、神道がいかに険しいか想像できます。




くねくねとした県道を下ること約20分。
雪に埋もれた階段をのぼったところに「火之御子社」がありました。
こじんまりとしていて、凛とした心地よさ溢れる女性らしい雰囲気のある神社でした。
こちらは天岩戸のまえで舞い踊りをして神々を魅了した女神様をお祀りしているそうで、
芸能全般と縁結びにご利益があり、人を惹きつける対人魅力アップのスポットだそうです。メモ。
あとから知ったのですが、境内には樹齢500年を超える「結びの杉」という
二本杉があるそうなのですが、完全に見過ごしてしまいました。
やっぱり事前の確認、大事!




火之御子社からさらに下ること約15分。
県道から少し入ったところに「宝光社」がありました。
立派な鳥居の先にはざざざーーーっと長い階段、というか、白い急斜面が見えました。呆然。
これもあとで知ったのですが全部で274段あるそうで、普段でもその歩幅が狭く急な角度の階段をのぼるには、
けっこうな気合いが必要とのことですが、雪に覆われ、さらに左右の荘厳な杉の木で日がさえぎられて、
カチカチになった階段は危険極まりないムードがプンプン。
真っ白な急傾斜はちょっとしたアイガー北壁のように見えました。
根性も体力もない、しかも運動音痴な私。
いつもだったらアッサリ諦めてるのですが、
気がついたら手すりにしがみつきながら階段をのぼり始めていました。
カチカチでツルツルの階段。かろうじて人が通った足跡の凹みを頼りにゆっくりと進みます。
途中、あー、遭難するかも・・・とヒヤッとすることも何度かありました。

★無理なご参拝は絶対にやめましょう!




やっとの思いで階段をのぼりきった先にどこか幻想的で優美な佇まいの「宝光社」が見えました。
シンと静まりかえったなか参拝者は私のほかに外国人の女の子が一人だけ。
ふたりともハーハー言いながら「ちょっとヤバかったね〜」と怪我なくのぼれたことをお互いに喜び合いました。




最初に「優美」と感じたのは社殿にある見事な宮彫りの印象かもと思ったのですが、
あとで調べたらこちらは学問・技芸・厄除けのほか女性や子供の守り神様ということでした。
また春のような喜びや楽しみをもたらす優しい気に満ちているとも紹介されていました。
なので慈愛に溢れた雰囲気だったのかと、ストンと納得。
あの厳しい階段をのぼったあとだったからよけいにそう感じたのかもしれません。




それにしても、この宮彫りの美しさといったら!
社殿のまわりを見上げながらぐるぐる。
私のiPhoneではこれが限界ですが、その繊細で大胆な細工が本当に素晴らしかったです。
「親子龍」というのが有名だそうですが、どれだったんだろう??これかなぁ・・・。

さて、日が暮れないうちにまた階段を慎重に降り始めました。
登りより降りのほうが正直怖かったです。
私はたまたま怪我なく降りれましたが、冬のご参拝はかなり難儀ですのでどうぞお気をつけて。




帰り道はちょうど来たバスに乗って中社前まであっさり帰れました。
どうしてもコーヒーが飲みたくなって、冷え込む中またウロウロ。
ひとつだけ開いていた喫茶店に飛び込むと暖炉が赤々と燃えていました。
暖炉がある生活、私の永遠の憧れです。

温かいコーヒーを飲みながらまた観光協会からもらったパンフレットを見ました。
それによると奥社とそこに隣接する九頭龍社(くずりゅうしゃ)の入り口は中社から約4kmで徒歩50分。
その最初の入り口から、奥社の入り口まで徒歩20分、その入り口から奥社まではさらに30分。
でもこれは通常のシーズンでの話だから、冬はもっと時間がかかるはず。
事前情報によると、奥社は冬は雪で閉ざされており閉殿中。
また県道を走るバスもスキー場へは行っても奥社入り口は通らない。
そうかー、残念!!

「でも」と、コーヒーをまたひとくち。
「もしかして、お天気が良ければ行けなくもないのでは?」と、ぼんやり思い始めました。
そうだ、明日の朝決めよう。
バスが通ってなければタクシーで入り口まで行こう。ここから4kmなら車だったらすぐだもの。
そこからお天気が良ければ行けるとこまで行ってみよう、お天気悪ければそのまま帰ろう。
そうだ、そうしよう。
何が私をそうさせるかは全く不明ですが、
コーヒーを飲み終える頃にはまたあの妙なやる気スイッチが入ってました。

戸隠神社を巡る旅はまだまだ続きます。












 

 
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